2007年10月24日水曜日

経済数学入門 第6回

 前回に引き続き微分です.学祭があったためか久々という感じですね.欠席がちょっと増えたのが気がかりです.

【授業の内容】
 前回は微分のやり方だけしか説明しませんでした.今日は微分の意味と,なぜ経済学で微分が多く用いられるかについて説明しました.ほんとによく使うんですよ.
 微分とは「小さく(小に)ける」ってことでしたよね.微分をすると,放物線を細かく細かく顕微鏡でのぞき込んだように傾きを見ることができます.今日は何度も「微分=傾き」,「傾き=微分」と繰り返しました.今後も傾きが必要になったら微分を思い出してあげましょう.

 なぜ経済学は微分がよく用いられるか?というと,経済学は効率性を追求する学問でもあります.
「人が最も幸せになるためには?」
「家族みんながお腹が一杯になって,かつその支出を最も少なくするには?
企業が最も黒字を増やすためには?」
「工場で自動車を100台生産するときに最も費用を少なくするには?」
などなど,最も大きく(最大値),最も小さく(最小値)を求める問題を解かねばなりません.

 最大値・最小値を求めるためには,微分の知識が欠かせません.例えば2次関数の最大値や最小値となる点では放物線の傾きが0になると言う特徴があります.
 この特徴を使って,微分したもの(=傾き)を0と置けば,頂点や底が見つかるからです.今日も頂点を求める問題をみんなにやってもらいましたよね.
 みんな2次関数の放物線は描けるようになったと思いますが,来週はもう少しだけランクアップして3次関数の放物線も描いてみましょう.やり方はあんまり変わりません.そして,高校では習わなかった偏微分という,ちょっと変わった微分も説明します.サボったら確実にわからないので,ちゃんと出席しましょう.

【課題】
 第5回の課題(微分1)を来週提出すること.

お願い
 授業のやり方についての意見を引き続き募集しています.ささやかなお礼もしますよ.このブログに書き込んで下さい.

【アンケート結果の報告】
 不満&自由記述の意見は次の通り
・来週からきつそう
 →そんなことないですよ.今週の内容がわかっていれば問題ありません!
・最初の方がわかりづらい
 →(しにくいとは思うけど)できれば授業中に言ってくれれば説明しますよ.あるいは僕が回っている時に聞いて下さい.遠慮してはいけません.
・問題集を買おうと思うのだけどオススメは?
 →一番良い問題集は高校時代の教科書です.教科書っていうのは振り返ってみれば実にわかりやすくできています(ほんとに).もしくは全学共通教育センターにはいくつか問題集があります.ぜひ来てみて下さい.
・難しい問題の解説を増やして欲しい
 →これも僕が「もっと解説が必要ですか?」と質問したときに,少しアクションしてくれれば・・・.声を出しにくかったら,こっそり手を挙げたりしてみて下さい.
・テストの問題はプリントから出るのか?
 →まったく同じ(数字まで一緒)という問題は出しませんが,基本的には数字を変えるぐらいです.課題がちゃんと解けるようになって下さい.
・時間が余るので次のプリントも配って欲しい
 →次のプリントを配ると収拾が取れなくなりそうなので,その回のレベルを上げた問題を用意するかもしれません(僕に時間的余裕があれば).
・眠気に負けて寝てしまった
 →まぁ,4限だからたまにはそういうこともあるでしょう.
・このままの授業形式で良い
 →教え合ってる人もいれば,まったくそうでない人もいるからなぁ.難しいですね….
・計算を間違えるな
・ケアレスミスが多い
 →毎度すみません.小学校の時から同じことを言われている気がします….でも前より減ったと思いませんか?

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