2007年10月16日火曜日

経済学A 第5回

 今日はリスクとは何か?という題で株式を取りあげました.本来,株式というのは経済学の入門で取りあげなければならないか,と言われれば要らないような気もしますが,比較的関心を持っている学生が多いので取りあげました.

【授業の内容】
 いきなり株式の話をする前に,準備運動として,いくつかの考え方を説明しました.それが,利子の計算,現在(割引)価値,期待値,リスクです.そんなもの株式の入門書には書いていない,という人もいるかもしれませんが,きちんとした経済学からのアプローチを採るなら,どれも必ず理解しておくべき事柄だと思います(個人的には).
 利子の計算(複利計算)は,もちろん僕が説明せずとも多くの人がわかっているとは思いますが,現在価値の考え方は普段意識しませんよね.現在のお金が将来いくらになるかという利子の計算とは反対に,将来のお金を今の価値に直す考え方です.これがわかってないとファンダメンタル分析を正確に説明することはできません.
 続いて期待値の計算ですが,きちんとできましたか?これを使えば実際に売っている宝くじの期待値も計算できますね.株だけではなく,なんらかの選択肢を選ぶ際には誰しも期待値と次に出てくるリスクを無意識のうちに考えていると思いますが,概念をきっちりと確認しました.
 ようやく株式の話ですが,ファンダメンタル分析とテクニカル分析という,それぞれ株式の本には良く出てくる分析方法を説明しました.ただし僕はテクニカル分析の有効性には懐疑的で,少なくとも我々アマチュアの個人投資家は重視するべきではないと思っていますが,皆さんはいかがですか?

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