2007年5月14日月曜日

経済学Ⅱ 第6回

 今日は引き続き,生産者(企業)の行動について説明しました.ややこしい所なので,予定よりゆっくり説明したつもりですが,理解できました?

【授業の内容】
 前回配布したプリントを使い,生産量の変化と共に収入,様々な費用,そして利潤がいかに変化するのかを計算しました.利潤を最大にするポイントは価格と限界費用のバランスでした.生産量を1つ増やすと価格分だけのお金が収入として入ってきますが,その生産のために新しく発生した費用(限界費用)がかかります.その関係をまとめると次の通り.
1.価格>限界費用
 この場合は生産を増やすことで利潤が増えます.
2.価格=限界費用
 この時は生産してもしなくても利潤に変化はありません.
3.価格<限界費用
 この場合,生産することで利潤が減ります.

 つまり,1のケースでは生産を増やし,3のケースでは生産を減らす,それを繰り返せば自然と2のケースに落ち着くはずです.また,この関係はグラフでも確認しました.
 応用として,価格が変化すると企業の行動にどのような変化が出るかを見てみました.価格が上がれば生産量は増え,価格が下がれば生産量は下がるようです.この関係だけを抜き出してみることで,右下がりの供給曲線を描くことができました.さらに,価格が低いときにはどんなに上手く生産しても赤字になってしまうようです.しかし,生産すると赤字になるからといって,必ずしも生産を中止するとは限りませんでした.その鍵は固定費用の存在にあるようです.
 来週は,このような価格の変化が黒字・赤字を決めること,そして赤字でも生産を続けることについて,もう少し詳しく見てみます.

【課題】
 今日の範囲はややこしいので,必ず復習すること! 

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