2007年5月29日火曜日

経済学Ⅱ 第8回

 ちょっと仕事が重なってしまい,更新が遅れました.

【授業の内容】
 長い間引っ張ってきましたが,第8回で生産者理論は(ひとまず)終わりです.前回,わかったのかわかってないのか,よくわからないような損益分岐点と操業停止点ですが,今回は具体的なケースでくどくやったので,おそらくみんな理解したのではないでしょうか?
 ケース1~3でそれぞれ,以下のような場合でした.
・価格が高く利潤が出る(黒字)の場合
・価格は少し下がり利潤はマイナス(赤字)だけど,生産を続けた方が良い場合
・価格が更に下がり利潤が大きくマイナスで,生産を止めた方がマシな場合
 それぞれのケースで,収入,総費用,利潤,可変費用,利潤を図で表現し,なぜ赤字になるのか,なぜ生産を止めるべきなのかを確認しました.またそこから得られる結論として,利潤が黒字になるか赤字になるかの分かれ目となる価格である損益分岐点と,生産をするべきか否かの分かれ目となる価格である操業停止点というものが存在することを理解できたと思います.

 これで経済学Ⅱの山場は越えたと思います.長くやったのはそれだけ難しい部分だったからです.次回は,消費者理論で得られた需要曲線と,生産者理論で得られた供給曲線を使って話をします.

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